- PAN WALL工法は、一般的な擁壁を施工する際の背面掘削を行いません。
よって、上部建物の移設・上部道路の交通規制は最少限で施工することができます。
- 既設擁壁に被せて施工します。既設擁壁を取り壊さないため廃棄物は最小限に抑えられます。
- 上部建物の移設は不要、上部道路の交通規制は軽減できます。
老朽化などでクラックや変状が発生した既設法面を補強する場合、従来のブロック積の施工法では、施工掘削範囲が大きく、法面上部の道路や建物に影響を及ぼします。
PAN WALL工法は既設ブロックの前面にプレキャストコンクリート板を設置し補強するので、法面上部の既設構造物を残したまま、安全に施工することができます。
パネル設置
勾配を起こし拡幅+補強
道路拡幅+補強
勾配を起こし法尻拡幅+補強
張出歩道拡幅+補強
- 災害箇所の安定化を図りながら施工するため二次災害の発生を抑えて施工することが可能です。
- 工事期間中の掘削影響による交通規制を軽減できます。
- 既設石積等の擁壁を補強しながら、道路の拡幅と補強ができます。
- 河川断面の拡大では、逆巻き施工により既設擁壁下部の根入れを下げたり(根つぎ)※1、護岸位置を変える※2ことで流量を確保します。
※1、2 イラスト参照 - 老朽化した河川護岸ブロック(石積・ブロック積)を残したまま補強できるので、廃棄物を低減し上部道路の交通規制をしなくても施工することが可能です。
- 新設河川・水路の護岸構築もできます。
- より急勾配化することにより、改変面積を低減します。
- 森林の伐採量の低減、施工に伴う掘削土量の低減ができます。
- VERTICAL PAN WALLとは、垂直〜1:0.2勾配のPAN WALLのことです。
- 壁面が垂直な擁壁の代替案として適用範囲が拡大しました。