PAN WALL工法は、様々な環境に対応します。

主な用途

急勾配化施工(1:0.2〜垂直) VERTICAL PAN WALL

急勾配化におけるQ&A

Q.1 なぜPANWALLでは急勾配が可能か?

急勾配化の問題点は、施工時の地山の安定性にあり、プレキャストコンクリートパネルを使ったPAN WALL は、高さH=1.2m毎の逆巻き施工が可能なため急勾配であっても地山の自立が確保されるからです!!

パネル一段分(H=1.2m)の掘削

パネル一段分(H=1.2m)の掘削

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プレキャストコンクリートパネル据付け

プレキャストコンクリートパネル据付け

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削孔 一段ごとに完成させて次段作業

削孔 一段ごとに完成させて次段作業

Q.2 なぜ他の補強土では急勾配が不可能なのか?

一般的な補強土は、鉄筋挿入工と表面工を分けての施工やモルタル吹付けなどの仮設を併用しての施工となり、養生などのタイムラグが生じ、完全に連続した逆巻き施工にはなりません。そのため急勾配に掘削した地山の自立が確保できないためです。

→鉄筋挿入工だけでは急勾配掘削した地山の自立は難しい!

従来工法

従来工法

Q.3 どんな時に急勾配化が適しているか?
特に効果が高いのは、長大法面の補強(環境負荷の低減)と法面の上下に制約がある場所での道路拡幅や歩道設置です。
Q.4 他の工法にできないことが本当に可能か? その根拠は?
PAN WALL工法においては、以下の4 つの根拠に基づいて自信を持って提案します。
  • 設計計算による安全性の確認
  • 逆巻き施工における地山の自立の確保
  • 実証実験による施工方法や安全性の確認
  • 過去の急勾配の施工実績

急勾配逆巻き施工の実証実験

様々な実証実験により急勾配化が可能であることを確認しています。

実証実験(1) 地震工学研究所実験ヤード(勾配/垂直)

地震工学研究所実験ヤード(勾配/垂直)

実験内容

実物大実験体の最下段の補強材のボルトを緩め、その上の補強材の軸力の変化を計測。(垂直逆巻き施工の可能性の確認)

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実験結果

補強材の軸力は、最下段の補強材のボルトを緩めてもほとんど変化は計測されなかった。これは地山に不測の外的要因が発生しなければ短期的には強度を保持できる証明であり、逆巻き施工中における安全性の確認となる。
また、これは実験モデルのような小規模でなく、高さH=8.0m の実物での証明となっている。 

実証実験(2) 矢作建設実験ヤード(勾配/垂直)

矢作建設実験ヤード(勾配/垂直)

実験内容

垂直施工の施工方法の体系化・歩掛調査および実験体下部掘削後(次段掘削時)補強材の軸力変化やパネルの変位計測。(垂直逆巻き施工の可能性の確認)

↓

実験結果

実験体下部掘削後(次段掘削時)、補強材の軸力変化やパネルの変位はほとんど計測されなかった。これは独自の沈下対策方法を開発した結果であり、施工方法の体系化に目途がたった。
また、施工歩掛においても大きな変更が必要ないことがわかった。

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